■「身近でできる水害対策」とは?
前述の防災コラムで、線状降水帯の様な大雨による水害に対しての防災対策
過去の水害経験が伝承されなくなったことや、治水事業の進展による危機意識の低下、災害への遭遇機会自体の減少により、水害に備えている家庭は少なくなった。
しかし水害は現実に全国各地で多発している。災害時の心得として、自分の身は自分で守る「自助」が基本的な考え方であり、平常時からこの考えに基づいて自助の備えを実行するには、十分なリスク認識が不可欠でなる。
【住宅の備え③】
③家の浸水を予防する!
過去の水害に関する情報や行政機関が提供している自宅周辺の水害の可能性に関する情報などをもとに、家の床を高くしたり、防水機能のある壁を設置したりすれば、水害が発生しても被害が軽減できる。
例えば、敷地全体を高くするかさ上げ(盛土)、家の基礎を高くする高床、防水性の兵で家を囲むこと、防水性の外壁を設ける建物防水などが考えられる。
【家庭の日用品でできる浸水対策】 ごみ袋で簡単水のう
水のうの作り方
1. 40~45リットル程度のごみ袋を二枚重ねて水を入れる。
2. 中の空気を押し出し、袋の口をねじって縛る。
水のうは段ボール箱と併用することで強度が増します。

その他にも浸水を防ぐためには、プランターやポリタンク、レジャーシートなどで代用可能です!
床下収納から浸水する可能性や、トイレ・お風呂・洗濯機の排水口の逆流しそうな場所に、ビニール袋で作った水のうを置くと浸水や逆流を抑える効果があります。


身近でできる水害対策_住宅の備え④~⑤は次回防災コラムで!
■「水害にあった場合の被害補償」とは?
「火災保険の水災」で補償されるもの
上の表は一例です。保険会社によって「主な対象物」が異なる場合があります
1:建物の基本補償に含まれるのは延床面積66㎡未満のもの
2:自身が所有する一戸建てやマンションにおいては、エアコンなどの冷暖房設備や電気、ガス、通信設備など建物に取り付けられているものは建物として取り扱われる。ただし、賃貸物件で自身が所有している設備は家財として取り扱われる
3:貴金属、宝玉および宝石ならびに書画、骨董、彫刻物その他の美術品で、 1個または1組の価額が30万円を超えるもの
水害による被害の建物調査・火災保険申請サポート・被害修理も、ホームサポートの家調ではトータルサポートをしております。
水害の建物調査の際に、過去の台風等の災害による被害がないかの点検もあわせて致します。
記事監修
日本防災士機構認定 防災士
株式会社FLLW 代表取締役 加藤宙
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自然災害被害の判断は難しく、まだ専門家もいなかったため、日常で受ける自然災害の被害の基準も曖昧でした。
工務店やリフォーム業者等は、修理・リフォーム等の建物の構造には詳しいですが、災害による傷や保険申請等の経験が少なく、保険申請が対象外になってしまう場合や、保険会社とお客様とのトラブルになる事も多く、被害に対して正しく鑑定する事が求められています。
家調は、自然災害と思われる被害を専門的知識をもって策定した基準に従い、自然災害被害と経年変化の現状分析を踏まえ調査をして、適切な判断とサポートを致します。
ご自宅は、家族同様に長年寄り添う存在であるため、災害が起きた時には目に見える被害がなくても、人間ドッグの様に建物診断をする事で、安心して住み続ける事が出来ます。
家調は、その様なホームドクターとして、お客様に寄り添える存在でありたいと思っています。